ゆめたまブログ

2010.12.28 update

ペットからのプレゼント

|ホリスティックセラピーサロン・ゆめたま|鎌倉駅より徒歩8分・NLP・バッチフラワーレメディ・野口整体・ドッグヒーリング・レイキ|-cerato

私は獣医として働いているが、ある日ベルカーという名前の

10歳になるウルフハウンドを診るために呼ばれた。

主人のロン、その妻のリサ、そして小さな息子のシェインは

3人ともベルカーが大好きで、何らかの奇跡が起こってくれないかと期待していた。

ベルカーを診察してみると、ガンで余命わずかであることがわかった。

もうベルカーは手遅れなことを家族に伝え、家庭で安楽死させる選択肢があると伝えた。

各種手続きを取っていると、夫婦は6歳の息子シェインにもその処置を

見せるつもりだと私に言ってきた。シェインがその経験によって、

何か学ぶものがあるかもしれないと感じたようだ。

その翌日、私はベルカーの家族に囲まれながら、喉に何かひっかかる

ようなものを感じていた。歳を重ねた犬に最後の抱擁をするシェインは

落ち着いているように見え、私はこの子が状況を理解できているのか疑問に感じていた。

数分のうちにベルカーは安らかに、眠るように息を引き取った。

シェインはベルカーの変化を特に混乱することもなく、難なく受け入れたようだった。

私たちはベルカーの死後、しばらくそこに座り、動物の命が

人間のものより短いという、悲しい現実について話しあった。

静かに話を聞いていたシェインが突然、「どういうことか、わかるよ」

と言った。

私たちは驚き、全員が彼の方を向いた。

彼がその時に放った言葉は私を驚かせた。それまで、これほど心地よい

説明を聴いたことがなかったからだ。

彼はこう言ったのだ。

「人は、いい人生の過ごし方を学ぶために生まれてくるよね?

いつもみんなを愛することとか、人に優しくすることとか。だよね?」

そして、その6歳の少年は続けた。

「ほら、犬はもうそれをすでに知ってるんだから、そんなに長いこと、

この世にいなくていいんだ」

(らばQ より転載)

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